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ゲームライフ・ゲーム

亜麻矢幹のエンタメコンテンツ

人世一夜の日登美荘
第3話
究極で至高な食糧問題 [幕間]



 日之本の部屋。
 午後11時。
 日之本がシュラフに入って寝転がっている。
 アイベリーがクールフォンから身体を出している。

「あー、やっと充電終わったわー、ごちそーさま。究極とか至高とか言ったところで、おなかがすいてるときに食べればどんなものでもおいしいよね」
「それは真理だな」
「まー、電力に味の差はないんだけどさ」
「はいはい」
「それにしても、なんだって女性はダイエットって言葉に弱いんだろうね」
「そうだな……シャイニング・レディも過剰に反応してたしな。それに大家さんも……」
「あれはアンタのデリカシーのなさが問題だと思う。女性に向かってぶよぶよしてるとか、たるみが目立つとか、意外と太いとかって最低でしょ」
「いや、俺、そんなこと言ってないし! 人聞きの悪いことを言うな」
「女心はわかんないわ」
「どんな脈絡で言ってるんだ」
「とにかく女性がダイエットに敏感なのは間違いない。アイだってしょっちゅうダイエットはしてるからね」
「おまえがダイエット?」
「メモリー内の不要な情報はばんばん消してる。すーぐに溜まっちゃうからさ」
「それはおまえの情報を集めたがるインターフェースにも問題がありそうだけどな」
「もちろん、バッテリーの問題も大きいよ。もともとバッテリーがへたりかけてるところ、この街に来てから特に減りが早くなってるんだから」
「だから、減りが早いのは無駄に叫んだり震えたり踊ったりして、余計な演算してるからだろうが」
「あのね、ずっとオメガクリスタル反応の探査をしてるってことを忘れちゃダメだよ」
「あ、そうだったな」
「そう。微量でもじわじわカロリー消費しているの。だからそろそろホントに予備バッテリー買ってよね。おそなえあればうれしいなって言うでしょう」
「備えあれば憂いなしって言う」
「アイはうれしいって言うね」
「どうでもいいよ」



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