本文へスキップ

ゲームライフ・ゲーム

亜麻矢幹のエンタメコンテンツ

16/03/23 (水)

のお話、その3。

宮島→広島【広島】


宮島水族館を堪能した後は、広島市街に向かいます。


来た道を戻って海沿いを歩きます。


真横からの大鳥居。


松の隙間から。


宮島の並木道。


後白河法皇 御行幸松
承安4年(1174)後白河法皇が参詣《さんけい》された折お手植えされた松の遺木である 明治初期に切り倒された

とあります。
わかりやすく言うと、後白河法皇が宮島に行幸(天皇が出かけること)したとき、自ら植えられた松。
平清盛と同じ時代の話です。
周囲に網が張ってありますが、以前は網はなくて触ることができたそうです。
来訪者のすべてが清浄な心の持ち主とは限らないですし、その方がいいかもしれません。


帰りは神社の外、北側の道を歩きました。
五重塔の近くを通りかかります。


厳島神社客神社。


シカ注意。
宮島のシカはかなり乱暴だそうです。
もっとも野生動物に秩序を求めるのは間違いです。


おとなしいんだけどね?


鼻に砂ついてるよ。


「この丸いのなに? なに?」
まさかシカでこんなフォトを撮れるとは!
ベストショット3枚目。


フェリーは次々と来ます。


さらば大鳥居。


桟橋に戻ってきました。
人はまだまだやってきます。
そして、ぼちぼち帰っていく人も。


左舷前方に号鐘《ごうしょう》。


本土に帰還。
本当にあっという間です。
その後、宮島口から広島に向かいます。


30分ほど電車に乗って、広島に到着。
時刻は13時30分。

広島市内【広島】


パッと見、けっこうひらけています。


駅入り口。


とりあえず昼食を撮ることにします。
広島ならではの何かを食べようと思っていたのですが「明日のための下調べ」も兼ねて、近くのスーパーに入りました。
結局、そこで広島焼きを買って、この近くで座り込んで食べました。
いちおう本場のってことで。


食べ終わったらすぐさま行動再開。
改めて地図を確認。
ふむ、広いっす。広島だけに。


市内には路面電車が走っています。


宮島口にもつながってるんですね。
時間は倍くらいかかるっぽいけど。


単車、連接車など、いろいろなタイプの車両が走っているみたいです。
これは低床車の5100形グリーンムーバーマックス。


単車の1900型。
撮り鉄っぽい人たちが撮影してました。


次の目的地まで電車に乗ってもよいのですが、歩いていけない距離でもないので歩くことにしました。
すぐ近くの駅前大橋を渡ります。


思ったほど人はいません。
日中だからかな。


流れているのは猿猴川。


工事中の高層ビル。
マンションなのか、そのうち何かの名所になるのか。


愛らしい看板犬を発見。
ちなみに、googleのストリートビューを確認してみたところ、見事に映ってました(笑)。
ワンコのいる所
ココね♪


京橋川。


さらにしばらく西に向かいます。
その後、南に行くと、さっきの路面電車の本線が通っている道に出るので、さらに西方向に向かいます。


歩いておよそ1時間、ここまで来ました。
路面電車のこの駅は「原爆ドーム前」。


その左手に見えるのが原爆ドーム。

平和記念公園【広島】
広島平和記念資料館

観光としては、絶対に楽しい所ではないと思うんですけれど、広島を通るんなら行っておきたいなと思って来ました。


厳島神社も荘厳さを感じて身が引き締まる気がしましたが、ここはまた別の壮絶な何かに支配されている地。
原爆ドームが視界に入っただけで緊張します。


この公園ができたのすら、僕の生まれる前の話。


この記事は最初にブログに載せているのですが、そのとき、書くのはどうかと考えはしました。
やはり日本人にとってとてもデリケートな問題ですし、それまでの内容のように軽々しく言葉を並べることが何か禁忌に触れるのではないか、少なくとも軽挙ではないか……そんな気さえします。












ちょうど補強工事をしているときでした。






普通の世界遺産の遺跡を見るときと印象がまったく違います。


そんな中、たまたま黒猫がいるところに出くわしたのですが、
「ああ、ネコにとっては、ここはただの生活圏か」
と思って、少し緊張が解けました。




川の向こうにもさまざまな慰霊碑が建っています。


いろんな言語に翻訳された「世界遺産」の説明。
やはり、外国人もそれなりにいて、あちこちで写真を撮っていましたが、僕や他の日本人観光客とはかなり温度差があるんだろなと思って見ていました。
とはいえ、僕にしたって戦争を知らない世代だし、広島や長崎で生まれ育ったわけでもないので、関係者からは遠く、やはり第三者に変わりはないのですけれども。




橋の途中から振り返る原爆ドーム。

















スズメが水差しの水を飲んでいたもので。






被爆復元地図。
商店街、住居、寺、学校……。
もとはいろいろな営みが行われていた場所。



よくテレビに映る献花台。


「国立広島原爆死没者追悼平和記念館」




近くにモニュメントが見えます。
「8時15分」を指していて、下の石は出土した被爆瓦など。


その入り口。
中は非常に静かな所でした。
そして、命がただの無機的な情報になっていることに衝撃を受ける所です。


広島平和記念資料館。
中はとてつもなく壮絶な所でした。
さっきの施設が穏やかに心を刺したのに対して、こちらでは熱く煮えたぎる塊をひっきりなしにぶつけられました。
原爆死没者追悼平和記念館は、失われたものの記録。
平和記念資料館は、失われていく過程の記録。
「静」と「動」の違いというか……「無」と「暴」というべきか。
うまく語ろうとすればするほど、伝えることがまったくできなくて気がふさぎます。
そんな場所です。


疲れた。
疲れましたよ。ものすごく。
行ったことがある人はわかるでしょうけど、ここの観光は体力が必要です。
そもそもここに来るまでものすごく歩いていますから、半分以上はそのせいだと思うんです。
でも、肉体的な疲労がなくても、頭の回転の方にパワーがいって、やはり同じく疲れていただろうなという気がします。


楽しい所ではない。はしゃぐ所ではない。
心を弾ませて積極的に来たいと思う所ではない。
でも……。
やはり日本人なら、生涯に一度は来ておきたい所です。
いまやネットで簡単に情報を仕入れることができますが、1を知って10を知ることはできません。
特にここのような性質のものは、1を超えるものすら知ることはできないでしょう。




そして、ここを正面から見ることができる人間ばかりなら、永劫、我が国は安心です。
ぜひ、そうあってほしい。


さて堅い話はおしまい。
おまけの、広島のスズメで癒されましょう。


砂浴びするスズメ。


広島のハトも。
ハトといえば、平和の象徴ですしね。


時刻は17時。
ちょうどいい頃合いなので今日の観光はおしまい。
今日はここ広島で一泊します。
また歩いて市内の方に戻り、停泊先はココ。
自遊空間 広島本通店
明日のスペシャルな準備をしなきゃってことで、いろいろ動き回ってから、休みました。
旅は3日目に続きます。

[160324]【広島:忠海】大久野島に進む
[160323]【広島:宮島】宮島水族館 みやじマリンに戻る
一覧に戻る

ページの先頭へ