16/03/25 (金)
今日のメインは姫路です。
始発で岡山を出発、8時前には姫路に着きました。
着いた瞬間スルーの岡山……。
姫路駅外観。
ここも大規模な駅です。
駅前も広く、ちょうど通勤時間というのもあって人がたくさんいます。
そして。
あれか。
駅をすぐ降りて見えると聞いていましたが、本当に見えるんだ。
あれが、
姫路城【岡山:姫路】
姫路城
別名、白鷺城。
熊本城に次ぐお城巡りの日。
10分も歩くと堀と桜門橋に着きます。
橋を渡ると大手門。
現在8時20分。
城内に入れるのは9時からなので、しばらく時間がありますが、とりあえず中に入ってみます。
門の中に入ると、もう、城が大きく見えます。
周りが広くてさっぱりしているので、壮大な感じがします。
ほんと、立派だ。
ネコがいた。
たくさんの桜の木。
開花はもう少し先。
お城ギャラリー。
天守閣アップ。
黒ネコと白ネコ。
なんか野良猫たくさんいるのね。
入城できるまであと30分あるので、一旦外に出て、近くの護国神社に行きました。
時間が早いためか、人はいません。
手水舎。
正式名称は「兵庫縣姫路護國神社」。
「県」は難しい字を書くみたいです。「國」もですけど。
まあ、とりあえず、お参りしました。
姫路のカラス。
姫路市内を走る環状バス乗り場。
上のデザインが素敵。
さて、お城の近くに戻ると、けっこうな人数の観光客が集まっていました。
9時、開門ー。
「葵の門」。
「國寶姫路城」、大きな表札。
大きな扉。
蝶番の部分。
天井がどーん。
まっすぐ行くと天守閣。左に行くと西の丸。
スタッフのアナウンスがありました。
「まっすぐお進みください、今なら並ばず天守閣に上れます」
ん……? あ、そういうこと? この先、どんどん混むんだ。
さすがアクセスのよい世界遺産。
確かに平日だっていうのに朝イチであんなに人が集まってたもんな。
アドバイスに従って、天守閣に向かうことにします。
そして、向こうに見える門がいろは順に名がついている「いの門」です。
姫路城案内図。
城内の桜はいい感じに咲いていました。
お菊井戸っていうのは、有名なあれ?
とりあえずまっすぐ天守閣に。
奥の門が「ろの門」です。確か。
で、ここからがけっこう長かったです。
ずっと上り坂&階段。
向こうにあるのが「はの門」
壁にはきれいな、△、□、○の穴。
「狭間《さま》」といって、どうやらこの穴から弓矢や鉄砲で敵を迎撃したようです。
やたらと門があるのが姫路城の特徴。
ここは「にの門」。
だんだん城が近くなってきます。
もう少しです。
城までの、いろは順の最後の門「ほの門」。
この次の「への門」以降は別の方にあります。
「水の一門」。ここからしばらく「水」の字が入ります。
「水の二門」通過。
この付近、ずっと上りっていうわけでもなく、途中で微妙な下りになってたりもします。
どうやら、敵が攻めてきたとき、
「あれ、天守を目指してたのに下りになったぞ、道、間違えたか!?」
と戸惑わせる目的もあったとか。
なるほどと思わせる知恵だけど、普段、通る分には全然優しくないからね。
どこをどう通っているのかさっぱりわかりませんが、いつの間にか城のすぐ近くまで来ました。
「水の三門」
まだかい……。
ふー、ふー。
かなり息切れ。
けっこう高い所まで来ましたよ。
やっと着いたー。
いよいよ城内に入ります。
ここからは狭くて急な階段を上ります。
土足厳禁。
窓の隙間から。
内部にはいろいろな資料が置かれています。
当時の城下町の模型。
現存しない建物は、想像で補った部分もあるみたいです。
「五七桐紋鬼瓦」。
このときは知らなかったのですが「五七の桐」っていうのは、城主の木下家定(ねねの兄)の家紋。
「中央の花茎に7花、左右に5花」だそうです。
それを瓦に彫り込んだものが瓦紋。
他に「五三の桐」は羽柴、「揚羽蝶《あげはちょう》」は池田というふうに、城主になった人たちの家紋が描かれています。
また、鬼瓦だけでなく、丸い瓦紋もたくさんあります。というか、そっちの方が数が多く、実際に城の屋根で見つけることができるみたいです。
探すときは望遠アイテム必須ですけど、まわるだけで普通に半日は使いそうです。
昭和31年から8年間かけて大修理をしたんだそうです。
そのときの様子というか、骨組みの模型。
全部解体して、補修して付け替えたという、ものすごい手間。
さらにすごいのが、もともと戦前に行おうとしていたところ、戦争のせいで中断。
戦時中は空襲を避けるため、黒い擬装をしていた。
そのためか、焼けずに残って、戦後、焼け野原の中に立つ姫路城が戦後復興のシンボルになったという。
幸運に恵まれた城だったのですな。
小天守。
手ブレで立て札の文字が読めません。
しかし、移動が大変です。
特に階段。
狭いので途中で休んで、後ろの人に順を譲るということができない。
このときはまだ他の人と同じペースで階段を上がることができなかったので、ひたすらつらかったです。
明かり取りから。
上がって? 降りて? 曲がって?
どこを歩いているのかわかりません。
ダンジョン攻略のようです。
たぶん大天守です。2階かなぁ? 3階かもしれない。
小天守からどうやって来たんだかっていう感じですが。
東大柱。太い円柱。
近くに西大柱もあります。
階段途中から見下ろして。
ここまで城内で撮影したものはほぼすべて手ブレしてて見るに堪えませんでした。
どんどん狭くなる4階、5階はすっ飛ばして、最上階の6階。
え。祭壇があります。
長壁《おさかべ》神社だそうです。
外の眺めはよいです。
瓦としゃちほこ。
アップ、ドン。
堪能しました。降ります。
というか、疲れて、それどころじゃないというか。
体力に余裕がないと、ここに来るまでものすごく苦労します。
筋交。
たぶん、この斜めのやつ。
石落とし。
ここを開けて下の敵に向けて石を落とす。
あるいは鉄砲を撃ったのかもしれない。
あと、ここは1階です。
あちら側が行きに通ったとこかも。
もう、暗くて何もわかりません。
柱がずっと通じてるんですよっていうことです。
厠《かわや》。
流し。
窓はない地下。
でも外から見ると高い位置にあるんですよ。
そして出口に。
ガイドもしっかりしてるし、おもしろかったけど、やはり忙しないです。
狭くて人数のキャパがないし、バリアフリーなわけがないし、暗いし、すべるし。
見学は万人向けじゃないのが難点です。
広場を見下ろす。
この広場全体を備前丸と呼ぶそうです。
立派な大木、榎《えのき》と札が。
お城ギャラリー。
その堂々たる勇姿。
あそこに上って降りてきたのね。
あおり。
屋根。
あれがたぶん、さっき見えたしゃちほこ。
瓦紋の確認はできないな。
光学12倍ズームだとこれが限界。
新しいカメラ欲しい。
隣の建物の屋根が見える。
近くの建物の一部。
本丸に隣接している建物。
石垣にめり込んでるのか、これは。
脇の小道。
立て札には「帯の櫓」と書いてあります。
建物の下に通じる階段。
あれ、ここ、入ってないんだけど、もしかして入ってよかったのかな?
たまたま石垣を見上げると……あれ、なんかすごくきっちりした石がはまってた。
なんだこれと思ったら、どうやらこれは石棺らしい。
石材の調達が大変だったので使っちゃったんだという説があります。
他にも何ヵ所か墓石を使ってる所があるみたいです。
角っこのココは、うまくそろえたんだろうと思いますけども。
さすがにね。
入り口の方に戻る途中。
どこかに通ずる扉。
もちろん、扉はここだけじゃなくてたくさんあったんですけども。
あれは避雷針かな。
「お菊井戸」の所に戻ってきました。
こういう感じ。
はあ、なんか、ストーンヘンジみたいで、特別感はありますが。
覗いてみると……よくわかりません。
その近くの柳ふうの樹。
種類はよくわかりません。
しゃちほこヒストリー。
明治、昭和、平成と変遷があったらしい。
明治から昭和が一番わかりやすい。
平成版は、なんか安っぽく見える気がする。
坂を下り「ぬの門」を通って入り口の方に。
この石垣のようなものを「扇の勾配」と呼ぶそうです。
見事な曲面。
混雑してるとここが埋まるのか……。
井戸。
覗き込むことはできません。
深さ8.8メートル、水深2.7メートル。
危ないですからね。
あ。
ツグミ。
初めて見た。
さて、残りの西の丸のエリアに行ってみます。
桜が満開です。
ちょうどいい時期でした。
こういう画が見られるスポットが多いです。
西の丸は高いので、高低差も調節すると、いい感じの構図で撮影ができます。
桜と城をメインで撮ってる人ばかりでした。
西の丸には百間廊下と呼ばれる建物があります。
建物の中は狭くて長い廊下が続きます。
これは石落とし。
ここにも瓦。
まるでゲームのマップのように、すごい角度で曲がる所も。
「雨水抜きという雨を排水するパイプがあって、筒状の突起物が斜め下向きに並んでる」ということですが、この角度からだとよくわからない。
この、手前の白いやつかな?
これ、狭間《さま》です。
ふた付きなのは建物の中だからでしょう。
長い廊下。
途中の部屋には、漆喰の話や、城としての機能の話など、いろいろなコラムがあります。
窓から見た外の様子。
端の西の丸御殿に着きました。
赤い布が敷いてあって、特別感があります。
なんていうの、これ。
障子ふうの低い窓。
畳も小さめだった気がします。
その先に、こういう再現。
百人一首でしょうか。
奥にネコが。
この構図で人がいない写真を撮りたかったんだけど、人が入れ替わり立代り、しかもみんなじっくり見ていくので、まったく切れることがなく諦めました。
朝イチでこっちに来ないとダメかしらね。
ひととおり見終わったということにして、最初の門を通って外に出ます。
すごい石垣。
さっき見たのと違って、小さいものが積み上がってる感じ。
時代によっていろいろと手法とか違うらしい。
迫力が出るかなと思って接近してみました。
これで姫路城は終わり。
10時30分頃なので、正味90分の観光。
ちょっと駆け足気味ではあったけど、広さからすると平均的かも。
いろいろな意味で美しく楽しい城でした。
もっともお城なんて派手で露骨な歴史の塊ですし、おもしろくないわけがないんですが。
そして、頭を切り替えて、次に行きます。
目的地はすぐ隣のあそこ。
続きます。